アーティストインレジデンス日高村

阪越 由衣さん

阪越 由衣

・滞在期間:2023年8月29日(火)-9月6日(水)
・滞在場所:とまとと
・受入事業者:柏井スマイルファーム


阪越 由衣

大阪府出身のサクソフォニスト、パフォーマー。2012年よりフランス在住。

即興演奏やムーヴィメント・アートを取り入れた現代音楽、実験的な舞台作品創作取り組み、ジャンルの垣根を越えた幅広いスタイルのパフォーミング・アーツの場で活動。空間表現における楽器と身体の相乗効果、音楽作品における身体性や演劇性について研究している。

2022年に仏・Festival Détours de Babel « Les Chantiers » に選出され、現代社会と個人の生き方を問う自身初の創作音楽劇作品 « Au milieu de » (英訳:The In-Between)  を同音楽祭にて初演。これまでに現代サーカスショー « De A à Zèbre » に出演。K. シュトックハウゼン財団より演奏賞を受賞。KOBE Re:Public Art Project 2022 レジデント・アーティスト。

https://www.yuisakagoshi.com

日高村滞在について

子どもの頃、親友のおばあちゃんの家が高知県にあり、夏休み明けにはお土産をもらい、彼女の旅の話を聞いていました。この些細な思い出は、今でも高知県という場所を私にとって少し特別な場所にしてくれています。それから大人になり、今までにいくつかの街に住んできました。住む町や国を選ぶ岐路に立つたび、それぞれの居場所というものに思いを馳せます。

今回の日高村での滞在では、地元の人々の生活や習慣、彼らにとっての「当たり前」を発見してみたいと思っています。家の中にある音や声、道に落ちている物、植物や食べ物、言葉の音程。日高村にある生活と人生に繋がるかけらを私が見つけることによって、それを彼らが再発見することになれば、そこには面白い感情が生まれるのではと想像します。

新しいものに出会うことは、その人を強く、豊かにするということ。 世界にはまだ自分の知らないことや想像もできないようなことがたくさんあるということ。

日高村の人々には、私が奏でる現代音楽の音はどのように響くのか、農家の方々の仕事は私にどのような感情を呼ぶのか、仁淀川の流れはどのように見えるのか。その場・その瞬間に生まれる発見や驚きを共有できる滞在になればと願っています。

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